フジクラ スピーダーNX バイオレットってどう?
広島市安佐北区のゴルフ工房 スルーザグリーンです。
今月発売予定のフジクラ スピーダーNX バイオレットの試打シャフトが届きました。
VIOLETで「バイオレット」なの?「ヴァイオレット」なの?
現状公式は「バ」のようなので「バイオレット」でいきます。

スピーダーNX Violet
当店では、日々さまざまなシャフトのフィッティングやカスタム、クラブの調整を行っています。
スピーダーNXシリーズは、「ブラック」・「グリーン」を中心に、初代の「ブルー」を含め、これまで数多くのお客様にご使用いただいてきました。
「スピーダーNXバイオレット」は、この2024年の秋以降、各メーカーのカスタムに採用される予定。
今年リリースされたシャフトの中でも、特に注目すべきシャフトになりそうです。
その特徴や使い心地は?どのようなゴルファーに向いているか?
早速、測定して当店ならではの視点で詳しくご紹介します。
どんなシャフト?
まずはコスメティックを見ていきます。
見た目やデザインも、やる気などに多大な影響があります。
視覚から情報を多く得ていますので、
- 実際よりも短く感じたり
- 硬さの感じ方が変わったり
と、意外と大きな影響を受けています。
コスメは手元側がブラックで、「NX」のプリントから先端側はバイオレット(紫)です。
塗装はスピーダーNXブラックはマットな仕上げでしたが、NXバイオレットはグロス(艶アリ)仕上げです。

スピーダーNX バイオレット50-Sと60-S比較
手元がブラックなので、カラーマッチング出来るグリップの選択肢が多いので助かります。
「全部が紫」や「手元も紫」だと、色合いが合うグリップの選択肢が狭く、
- 使い手の運動タイプに形状や太さが合っている。
- カラーもマッチングする。
- 質感が使用者の好みと一致する。
全部の条件を満たすグリップを見つけるのが大変なので。
「NX」のプリントの先端側直下に、こっそりと「FUJIKURA」のプリントが同系色でデザインされています。
NXブラックでは「FUJIKURA」ドーン!「SPEEDER」ドーン!といった大きいロゴでプリントされていましたが、
NXバイオレットは、「FUJIKURA」はコッソリ小さく「SPEEDER」は控えめに、替わりに「NX」がメインのデザインになっています。
2024/09/11追記
フジクラさんからの説明で、「このバイオレットからスピーダーNXの第2世代という位置付け」とのこと。
第2世代=Nextのイメージから、デザインも「NX」をメインになっているとのことでした。
スピーダーのNEXTが「NX」でその第2世代(NEXTのNEXTで、、、NXのNX)?
スピーダー NX バイオレットの剛性設計
まず、スピーダーNXバイオレットの剛性設計(シナリかた)を見ていきます。
スペックは「50-S」と「60-S」を測定しました。
重量違いも同様の剛性設計を採用しているようです。
50-Sと60-Sで剛性設計は同じ流れで作られているようです。
重量分硬くなる感じ。

スピーダーNXバイオレット
重量が増すと、増えた重量に比例して硬さが増す設計になっていることがほどんどですが、
以前測定したVentus(ベンタス)TRシリーズのように、重量帯によって大きく剛性設計を変えているシャフトもあります。
剛性設計はスイング時のしなり方やフィーリングに直結しています。
重量が変わっても、これらが大きく変わらないというのは、フィッティングにおいて非常に重要なポイントです。
ので、今回は一安心です。
トリプルキック剛性設計?
スピーダーNXバイオレットは剛性設計が特徴的です。
具体的には、
シャフトの手元から『普通・硬・ちょい柔・硬・普通』と、走りと粘りが連続する。
まるでトリプルキックのような剛性設計。
トリプルキックは、ちょっと言い過ぎですが。
- 手元部剛性 → 標準
- 中元部剛性→ 高め
- 中央部剛性→ 標準より低め
- 先中部剛性→ 高め
- 先部剛性→ 標準
これは、手元と中央部分のしなりを感じつつも、インパクト時にはしっかりとした走り感を得やすいの剛性設計です。
中央部のしなるポイントを挟むように剛性が高い部分があるため、ワッグル時に感じる硬さはやや硬め。
ワッグルした感じでも、中から先にかけてグイッグイっと前へ積極的に動こうとする挙動を感じます。
多くのゴルファーにとって手元のシナリ感を程よく感じることが出来るため、切り返しでタイミングが取りやすく、スムーズにダウンスイングへ導いてくれる効果が期待できます。
そして、ここ最近の「ボール初速の出るシャフト(飛ぶ!と言われる)」に共通しているのが、この手元と中元部分の剛性設計。
『少しだけ手元の剛性を下げる』これ、近年のトレンドですね。
スピーダーNXバイオレット、初速出そうです!
一応、中調子
カタログの記載は中調子。
メインは大きく剛性のラインが下がっているのは、中央部なので中調子で間違いないですが。
通常、中調子と聞くと
- シャフト全体が均一にしなるイメージ
- シャフトの中央部分のみがしなるイメージ
このようなイメージを持つかもしれませんが、前述のようにこのシャフトは少し異なります。
シャフトの先と手元、つまり両端にも中央部にもキックポイントが存在します。
スイングの切り返し後に、これらのポイントでシャフトが反応します。
これにより、ダウンでも中央部でタメが効きインパクトへ向かいます。
が、ただ粘るだけでなく中先部から走っていく動きが発生します。
最初は「中調子の両端がしなる」と思っていましたが、
「ダブルキックのシャフトの中央部分が少ししなる」という表現の方がしっくりくるかも知れません。
フジクラさんの狙いとは少し異なる見解かも知れませんが、ある意味「ちょっと複雑にしなる」ということです。
複雑にしなると、一定したインパクトになり難くショットや当たりがバラけてしまいやすくなります。
そこで出てくるのが
“先端と手元 のねじり剛性を約10%アップ。”
これです。
手元と先端の二つのポイントは、ねじりが抑えられていて、複雑にしなっても再現性を落とさない設計になっています。
弱点になり得るところをテクノロジーで補われているシャフトと言えると思います。
「VARIABLE TORQUE CORE(バリアブル トルク コア)テクノロジー」ですね。
先ほどの写真の左にプリントされています。
「VARIABLE」は「変化する」との意味を持ちます。
「1本のシャフトの中で、部分的にトルクを変化させる」技術ですね。
また、シナリの復元のタイミングと、ネジレの復元のタイミングを絶妙に合わせる技術だと考えられます。
- スイングの切り返し以降でシナリとネジレが発生
- インパクトに向けて双方が戻る。
- 呼び名として定着している訳ではありませんが、「逆シナリと逆ネジレ」が発生
2次元で考えてしまいやすいシャフトの動きですが、
シナリとネジレの戻ってくるタイミングをコントロールする3次元で捉えるという事です。
とは言え、複雑にはしなります。
ですので、46インチ超などの長めは、しっかりと安定したスイングが出来るゴルファー以外は当店ではオススメしません。
(流石にミートしないと初速が出ません)
短めでしっかり仕事するシャフトだと思います。
もちろんヘッドの重量にもよりますが、推奨の長さは45.5インチ程度までがオススメです。
つかまりの良さ
前作のスピーダーNXブラックは、「つかまりが良い」シャフトとして知られています。
アウトサイドからの軌道を持つゴルファーにとって、ボールをカットスライスしてしまう悩みはよくあります。
スピーダーNXブラックは、カットスライスでのミスを減らす動きをしていました。
スライスが改善した方も多かった。
スピーダーNXバイオレットは、同じスライスを補う働きでも、アウトサイドに押し出してから更に右へ曲がる プッシュスライスを減らす動きが期待できそうです。
- プッシュアウトに有効
- プッシュスライスに有効
また、リリースが早めのゴルファーでも、手元と中央部の「しなりポイント」によりタメを効かせやすいので、解けも多くは無いですが補正が期待できます。
後ほどNXブラックとの比較を行いますが、アウトサイドからの軌道を補正する量もタメの量も、剛性設計からNXブラックの方が多くなると考えられます。
シャフトの先端が最後に動くという設計により、インパクト時のフェースの開きを抑制する動きが期待出来ます。
- 全体のしなりでボールをつかまえるNXブラックに対して、
- 中央部分に剛性の高い箇所もあるNXバイオレットは、先端の動きで「最後につかまえる」
という感じです。
この先端の動きは、剛性設計によるシナリと、先ほどの部分的なトルクをコントロールする技術の両方によって起こります。
この2つの要素によって、ただフェースに閉じる動きを与えるのではなく、アッパー軌道に動きながら つかまえにいく動きをします。
「インパクトのスピードを上げ・つかまり・高く・スピンの少ない弾道」飛ぶ要素をたっぷり含んだシャフトと言えます。

こっそりFUJIKURA
適合するタイプは?
スピーダーNXバイオレットは、「運動Type-A」スイングタイプを持つゴルファーに適しています。
特に「運動Type-A」でスライス回転やプッシュアウト・初速不足のゴルファーにオススメです。
このシャフトを使うことで、つかまりやタイミングの取りに難さ・飛距離の問題を解決してくれる可能性を持っています。
「運動Type-C」に関しては、アウトサイドからのカットが少ない場合には適合しそうです。
Type-A
- プッシュアウトが多めで、つかまりを強化したい
- プッシュスライスが出ることがあり、右へのミスを減らしたい
- まったりしたシャフトだとタイミングが合わない
- スピン量が多く、後半失速する弾道になる
Type-C
- つかまりが欲しいがNXブラックよりも走る感じが欲しい
- フェースの開きによるスライス回転により飛距離をロスしている
- 打ち出し角度に対してバックスピンの量が多く、弾道の後半に伸びが欲しい
- 打ち出し角度が低く高くスピン量が多い
- 振っている割にヘッドスピードが出ない(飛ばない)
シャフトがスイングの動きをしっかりと追従し、かつ適切なタイミングでボールをつまえる動きをサポートしてくれるためには、しっかりと「しならせられるフレックスの選択」が必要になります。
Type-Aは、やや硬めでも問題ありません。
Type-Cは、シャフトの中央部の張りを硬いと感じて力んでしまう方は、試打が可能であれば、イメージしているフレックスともに1つ柔らかいフレックスもテストされることをオススメします。
「タメ」と「つかまり」が十分でないゴルファーは飛距離や方向性が大きく改善されると思います。
2024/10/16追記
現在スピーダー NX ブルーをお使いの、運動Type-Cのアウトサイドからのカット量が多いお客様に試していただきました。
予測でも書きましたが
- やや硬めに感じる。
- タメが解けるのが早い気がする。
- カット量を補正しきれず、結果的につかまえきれない印象。
との結果でした。
右利きの方の場合で、左へ打ち出して右へ曲がって戻る弾道を補正したい方よりも
右へ打ち出して真っ直ぐか右へ曲がるプッシュ系の弾道を補正したい方へ向くと思います。
振動数とスペック
気になる方も多い、スピーダーNXバイオレットの振動数・重量・トルクのスペックはこちら。
モデル | 重量 | トルク | 振動数 |
40/R2 | 48.0g | 5.7 | 220cpm |
40/R | 49.5g | 5.7 | 229cpm |
40/SR | 51.0g | 5.7 | 240cpm |
40/S | 53.0g | 5.7 | 250cpm |
50/R | 54.5g | 4.5 | 234cpm |
50/SR | 56.0g | 4.5 | 244cpm |
50/S | 57.5g | 4.5 | 254cpm |
50/X | 59.0g | 4.5 | 264cpm |
60/SR | 65.5g | 3.6 | 251cpm |
60/S | 67.0g | 3.6 | 261cpm |
60/X | 68.5g | 3.6 | 271cpm |
70/S | 77.5g | 3.0 | 266cpm |
70/X | 79.0g | 3.0 | 275cpm |
- 重量は長さ:46インチカット前
- 振動数:ダミーヘッド198g長さ45.5インチ時
振動数はヘッドの重量や重心位置・打ち込み量などで変化します。
他のスピーダーと比較してどうか?

SPD NX バイオレットと他のSPD比較
正直、NXもブルー・グリーン・ブラックがあり、今回スピーダーNXバイオレット
他にダイヤモンドスピーダーが新しくなり、デイトナ(Daytona)スピーダーもある。
色と値段が違う以外、「何が違うの?」という方が多いでしょう。
スピーダーNXの中で住み分けがあり、ダイヤモンドスピーダーとデイトナ(Daytona)スピーダーとはターゲットのゴルファーが異なる剛性設計です。
(ダイヤモンドスピーダーとデイトナ(Daytona)スピーダーは、グラフのようにNXよりも手元の剛性が低く設計されています。)
ですので、今回はブラックとの比較をメインにしておきます。
スピーダー NX ブラックと比較してみる。
NX ブラックとスピーダーNXバイオレットを比べてみてどうか?
剛性や性格とは関係ないですが、定価は44,000円→49,500円となり5,500円アップ!
2枚目のグラフでは赤と紫を比較
- 手元側はよく似ている
- 手元・中元はわずか柔らかい
- 中央部は硬いことは無いが、前後の剛性の高いためブラックよりはシナリはやや少ない
- 中央部分に張りを感じる
- 先中部から先部はブラックよりもシナリが出る。

スピーダーNXバイオレット_ポジションマップ
ポジションマップでは、スピーダーNXブラックよりもスピーダーNXバイオレットの方が
- やや低スピン
- 打ち出しの高さとつかまりも抑え目
スイングのタイプによっては運動Type-Aの方は、ブラックよりもつかまるかも。
しなり感の中にも、インパクトでタイミングの合う走り感も欲しい方は、スピーダーNXバイオレットが良いでしょう。
大きな全体しなりでボールをつかまえていきたい方は、NXブラックの方がオススメです。
スピーダーNXバイオレットを、今年話題の慣性モーメントが巨大な重めのヘッドに短めに装着。
当たりブレを減らし、スピーダー(スピード違反者)らしい初速で安定した飛びを手に入れましょう。
※測定値は当店の測定器・測定方法によるものです。
※効果効能(?)は、取り付け方法や組み合わせなどで変わりますので参考までに。
※測定数値などは、測定方法・測定機器の違い・ヘッドやグリップの装着方法などにより変わりますので参考までに。
今後、追記していく予定です。
組み上げた後のデータなど、今後追記していく予定でおります。
2024/09/16追記
9月5日~9月8日開催の国内女子メジャー「ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会」では、
出場選手132人中51人(使用率38.6%)がフジクラシャフトを使用し、シャフトメーカー別の使用率で1位。
モデル別では、スピーダー NX バイオレットの50が早速1位タイ。
高い評価を得ていることが裏付けされました!
しかも、同じ1位タイがNXブラック50・NXグリーン50が同人数という支持率の高さ!
この3モデルが、異なるキャラクターでターゲット使用者が異なるという事も改めて分かります。
このブログ記事が、スピーダーNXバイオレットを知るきっかけとなれば幸いです。
自分にぴったりのシャフトを見つける手助けができることを願っています。
詳しくお聞きになりたい・お話ししてみたい方は、ぜひ当店まで。
その他のシャフトが気になる方はコチラも併せてどうぞ

組み上げデータ例 50-R
2025/01/30追記
Ping G430に装着した組み上げデータ
- ヘッド:Ping G430
- 番手:ドライバー
- ロフト:10.5度
- ヘッド重量:205g(ウェイト24g)→203g(ウェイト22g)
- シャフト:スピーダーNX バイオレット 50
- フレックス:R
- Tipカット:なし
- シャフト装着重量:51.9g
- 長さ:45.5インチc
- 重量:311g
- スイングウェイト:D4.7(ウェイト24g)→D3.6(ウェイト22g)
- 振動数:228cpm
- 換算フレックス:L2
- 振り抵抗値:298.3(ウェイト24g)→295.6(ウェイト22g)
ヘッドの慣性モーメントを上げるために、205gと重たいヘッド。
ご希望で元の長さで組み上げしました。
2g軽いソールのウェイトをお持ちでしたので、完成後に換装。
それでも振り抵抗値はアイアンやユーティリティと比較するとかなり大きい。
ヘッド重量が重たい影響で、振動数の数値は小さくなっています。
2025/07/26追記
50/Sと50/Xと60/Sの剛性設計についてご質問いただきました。
資料として、上記の3本と50/SRを加えたグラフを追加いたします。

SPD_NX_Violet 50Xと60S比較
ゴルフパフォーマンス スタジオ
THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン)
〒731-0201
広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F
ボソボソとゴルフクラブへの知識欲求を呟いています。
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コメント
スルーザグリーンゴルフショップ様に、ぶしつけしながらもご教授いただきたく、メールをお送りさせていただきました。
現在、PING 440 LST 10.5度 純正アルタJCB フレックスS 46インチを使用しています。
.バランス:D4
.ヘッド重量:199g
.シャフト重量:112g
シャフトのしなりを感じながら、気持ち良く振り抜けるため、久しぶりの純正シャフトでも満足しています。
今回、45.5インチ~46インチ程度でカスタムシャフトを作りたいと考えております。目的は気持ちよく最後まで振り抜け、アルタJCBより安定して飛ばしたいからです。。
私のスイングの特徴は以下の通りです。
・ヘッドスピード:42~43
・スイングの特徴:テークバックゆっくり、切り返しもきつくことなく、自分ではシャフトを十分しならせられないタイプ。
・球筋:フェード
ボールをもう少し捕まえたいと考え、先調子のシャフトも試しましたが、適正であろうフレックスを選んでも、堅さを感じ、気持ち良く振り切れず、最近は元調子や中元の調子を使っております。
NXバイオレット50SRを検等しておりますがいかがでしょうか。
私のスイングに合うおすすめのシャフトがあれば、ぜひご教授いただければ幸いです。
長文となりましたが、よろしくお願いいたします
コメントありがとうとざいます。
当店で記載している運動Type-Cの可能性が高そうです。
「硬さを感じて気持ち良く振れなかったシャフト」もお伝えいただくと、分かることが増えます。
・どこの硬さが必要で
・どこが硬いと振り難く感いるのか
・どの程度硬さが必要か
これらが分かると、SPD NX Violetが適していそうかが分かると思います。
⚪︎調子とい表記ですが、各メーカーやブランドで採用している測定方法が異なります。
測定方法が知る限りで7種類はあります。
どれを採用しているか、どうなったらどこの調子に分類するのかは、それぞれです
そのため異なるメーカーやブランドのシャフトの比較には、ほとんど使用出来ません。
4.6g前後のスリーブを含むとヘッド重量は203g〜204gぐらいになると思います。
50g台のシャフトで46インチに組むと振る際に発生する抵抗値はかなり大きくなります。
抵抗値からアイアンのシャフト重量は、計算値ですが105〜115gぐらいがバランスが良い範囲になります。
組み方により差がありますが。
アイアンのシャフトを計算値よりも軽いものを使用されている場合、
アイアンに比べドライバーは、振り切るのにより力が必要なため、ドライバーは振り切り難いと感じると思います。
当店では、バッグの中やこれまで使用していたクラブで、振り切りやすく調子の良いクラブを調べます。
そして、しなり方や抵抗値をドライバーに当てはめていくようにしています。
お求めになっている回答では無いかと思いますが、気持ち良く振り切れるクラブの条件を調べられるのが良いかと思います。
ご丁寧な返答ありがとうございます。
堅く感じたシャフトはNXブラックです。
逆に気持ちよく感じたのは、オートフレックスです。
振り切れると表現しましたが、オートフレックスをふったときのような、しなりを感じ、ヘッド位置が分かり、自然にそして楽にしなり戻ってくるようなシャフトが気持ちよく感じ、ミート率も上がっているように感じます。
鈍感なため、どこでしなっているのが気持ちよいのか分かりません。ただ、これまでの使用シャフトからすると、先調子のシャフトは硬く感じました。フ
ィッティングを受けると、大抵、元調子、もしくはダブルキックを進められます。
最近使ってきたシャフトはディアマナpd、アッタス11、ディアマナWBです。
バックの中は、
アイアン(CB-302)が、ダイヤモンドスピーダ-(24年モデル)8R
ユーティリティー ダイヤモンドスピーダーHB(24年モデル) 6Sです。
よろしくお願いいたします。
追加の情報ありがとうございます。
オートフレックス や Diamana WBから考えられる剛性設計と硬さは
・手元の剛性設計がかなり低い
・中央部分が平均的かやや柔かめ
・先が動く設計
先ずはSPD NX Violetですが、残念ながら手元が硬いと思います。
軽いシャフトをご依頼いただくことが多くありませんが、データから
・ダイヤモンド SPD 4/R
・Daytona SPD X RかR2
この辺りが、ご希望に近いと思います。
ありがとうございました。
高価なシャフトですが検討してみます。
今後ともよろしくお願いいたします。
参考になれば幸いです。
三菱のグランドバサラも近かったような記憶があるのですが、データが残っていませんでした。
ありがとうございます。検索してみます。
24ベンタス5R どうでしょう。46インチまでするとバランス出過ぎの重過ぎなので我慢して45.5で組んでみると。ご教授よろしくお願いします。
グラフ化してAuto Flex SF505をベースに比較した場合、Red-R2がご希望に最も近そうです。
Blue 5-R2も大きくは外れていないと思います。
5-Rはしなり方はご希望に近いですが、手元の硬さは硬いと思います。
測定してみないと実際には分かりませんが、45.5インチでも抵抗値はまだ大きいと思います。
興味深く記事を拝見いたしました。ヘッドはGT2で純正テンセイブルー55sを使用しておりますが、安定しないてバイオレットに変えたいと思っています。右に出て真っ直ぐか、たまに引っ掛けます。試打にて、60sと50sを試しましたが、60sだとしなり感は良くドンピシャにきますが、重いため18ホール厳しそうで、50sだと少し物足りず真ん中のしなりが大き目に感じました。そこで50xを検討していますが、xだと手元が硬くなってしまうのでしょうか。おそらく先端が硬くなることはないと予想しています。試打ができず、お伺いしている次第です。当方、ヘッドスピード47くらい、キャリー250から260yくらいで、運動タイプはAと思っております。アドバイスよろしくお願いします。手元から中にかけてのしなりでタイミングを取りつつ、ある程度つかまる動きが欲しく、50g台後半、クラブ全体で310から315gくらいが振り易いです。
この度はご質問いただき、誠にありがとうございます。
ご回答にあたり、恐れ入りますが下記の情報をご提供いただけますと幸いです。
■ 50-S・50-X・60-Sの比較について
現在、フジクラ スピーダーNX バイオレットの「50-X」の剛性データが未取得となっております。
本モデルは7月25日〜26日頃に入荷予定でございますので、到着後に測定を行い、先端および手元の剛性についてご案内差し上げます。
■ ご提供いただきたい情報項目
・ご使用予定のクラブ長
・装着予定のグリップ銘柄、サイズ、重量
・ご使用中のアイアンのシャフト名やスペック(お分かりの範囲で構いません)
・アイアンまたはその他クラブの弾道傾向
例:打ち出し方向(左右)
曲がりの有無・曲がる幅・相性など
プッシュアウト(右への直進)と引っ掛け(左への直進)は、原因となるスイング軌道が異なりますため、特に「引っ掛け」が下記の弾道ではないかと思います。
・ヒールヒット(左へ出てそのままか、左へ曲がる)
・チーピン(真っ直ぐ出て左へ急激に曲がる)
・フック(右に打ち出されセンターを越えて左へ曲がる)
ご確認いただけますと診断の助けになります。
■ GT2(9度)でスリーブ「B2」ポジション
このポジションは約0.75度アップライトになる設定です。
差し支えなければ、このポジションを選ばれた意図や目的もご共有いただけますと、より的確なご提案が可能となります。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
質問させてください。当方ヘッドスピード47程度で250yから260yの距離ですが、右プッシュもしくは引っ掛けに悩み、シャフト交換を検討しております。GT2の9度でスリーブB2にて中断道の高さです。スイングタイプはAと思われます。バイオレットの60sは振り心地良いものの少し重く、あがり3Hでキツそうです。50sですとシャフトが軽く、シャフト真ん中の柔らかさが大きく感じます。そこで50xを検討していますが、試打シャフトがなくフレックスを上げるとどう変化するのか教えていただけたら幸いです。手元側が硬くなり過ぎると、切り返しでタイミングが取りにくくなるのではと懸念しております。重さは50g後半で良さそうです。当方、アベレージ80半ばで、たまに70台も出ますが、ドライバーOBで撃沈するパターンが多いです。よろしくお願い致します。
お待たせいたしました。
スピーダー NX VIOLET 50-Xの測定が完了しましたので、グラフを記事末尾に追記しております。
下記の返信と合わせてご確認ください。
■50-Sとの比較
グラフ形状はほぼ同様ですが、剛性はフレックス分しっかり高くなっています。
ご懸念されていた中央部の剛性も、明確に向上している傾向が見られました。
■60-Sとの比較
剛性値はかなり近く、手元部に関してはほぼ同等の数値です。
手元中部〜先中部にかけては、60-Sよりもわずかに剛性が抑えられている印象です。
一方で、中央部の剛性は60-Sよりも高くなっています。
この3モデルの比較からは、50-Xがご希望のフィーリングに最も近い特性であると考えられます。
ぜひご参考ください。
誠にありがとうございます!振動数はxフレックスからすると比較的柔らか目な印象で
、剛性分布も60sからの重量ダウンには最も適している(軽い分、硬く感じるとは思いますが)のは50xな気がしてきました。60gと50gで特性がガラッと変わるシャフトもあるので不安でしたが、60sを少し軽くしたいという意図なら、50sよりも50xの方が良さそうですね!
ご返事ありがとうございます。
私の現状等について記載いたします。
45.25インチで使用予定。グリップはベルベット360で50gを想定しています。
現状、純正テンセイは45.5でバランスD6近いため、少し短めにしたいです。また、ヘッド特性なのかフェードなので打ち出しを少し左にしたいため、B2にセットしてます。基本、インサイドアウトで右出しドローなのですが、今のドライバーですと右でてそのまま戻らず真っ直ぐという感じで、左のミスはヒールヒットです。左に出て左に曲がります。(アップライにしているからかもしれませんね…)
ロフトを増やすと、どうもお尻が落ちる感じがあり、ライ角のみアップライにしています。
アイアンはZXi7で、DG DSTを使用しています。これも普通に打つとドローですがライ角調整していないためか、番手によっては左に出て左に曲がるフックでグリーン左サイドに外すミスが出ます。長い番手だと気持ちの良いドローになります。
ご説明出来ているかどうか分かりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
追記
これまで振りやすかったシャフトは、ヘッドは違いますがスピーダーエボ4 661s 45.25
クロカゲXT 60s 45.25、グラファイトHD6s 45.25、Diamana D Limited60sあたりになります。全て右出しの軽いフックでした。
情報のご提供をいただき、ありがとうございます。
いくつかに分けて、情報から考えられることを先にお伝えいたします。
■運動Type-Aの傾向について
以下のような傾向が見受けられます。
・弾道:右打ち出しのドロー 、または プッシュアウト
・柔らかく粘るシャフトは苦手
・ロフト角から想定される弾道はやや低め
・ミニドライバーの方が通常のドライバーより打ちやすく飛距離差も出ない
・重心の深いFWやユーティリティを不得意
・ネックが長く重心の高いアイアンやウェッジを好む
などがあります。
これらの特性から、以下のようなスペックがパフォーマンス向上に寄与すると考えています。
・重心距離:短め 重心深度:浅め
・シャフトの中央の剛性:高め
・振り抵抗値:小さめ(軽め)
・グリップの硬度:低め(柔らかい)
・グリップ形状:細身でテーパーが浅め。
グリップの重量:平均〜重め
■ GT2(9度)のスリーブ「B2」ポジションについて
・打点位置:ヒール側に若干移動
・フェースアングル:フック方向へ0.075°前後の変化を与える
・重心距離:1mm前後長くなる
・全長:僅かに短くなる。
・振り抵抗値・スイングウェイト:僅かに下がる。
A1ポジションでの重心距離は約41mm、B2ポジションでは約42mmが想定されます。
重心距離が長めの設定になります。
回転と旋回のうち、回転の割合が多い方ほどフェースを閉じるのに大きな力と時間が必要になります。
「右方向へ打ち出し→戻らないミス」は、この辺りが影響しているかと思います。
■フェードを打つための条件
ご存知かと思いますが、下記2点が揃う必要があります。
1.フェースがターゲットに対してクローズであること
2.フェース向きに対してクラブパスがアウトサイドインであること
1.フェースがクローズである
先ほどの重心距離の影響していると考えられます。
ウッドヘッドでヒールヒットの場合、重心から離れた場所に力が加わるため、重心距離が長いと特に急激なヘッドターンが起こり、ドライバーシャンクが起きやすくなります。
2.アウトサイドインである
クラブパスについてですが、運動Type-Aでは、アウトサイドからの軌道にするには、シャフト中央部の剛性が高く、粘らないシャフトが必要になる場合が多いです。
インサイドからのクラブパスになりやすい粘り系の代表的なシャフトはDGです。
DGの装着されているアイアンでも、フェードを打つためには極端にアウトから入れるイメージが無いと、実際には外から入らないのでは無いかと思います。
過去に使用されて良かったドライバーシャフトも、中央部の剛性が高いモデルだった可能性が高いと思います。
KUROKAGE XTやDiamana D-LTDは該当します。
アイアンのシャフトも中央部の剛性が高いモデルをテストされると発見があるかと思います。
■ヘッド重量について
GT2はスリーブ込みのヘッド重量がで約205gとされています。
それぞれのパーツの装着重量を簡易的に合算した例になります。
50-X ヘッド205g + シャフト55.5g + グリップ50g + その他2g =313g
60-S ヘッド205g + シャフト63.5g + グリップ50g + その他2g =320g
クラブ長によりますが、ヘッド重量が重過ぎる可能性が高いため
長さを45.25~45.5インチにされる場合、ヘッド重量を197g~199g前後にしてみると良いかと思います。
60-S ヘッド199g + シャフト63.5g + グリップ50g + その他2g =314g
試打結果の良かった60-Sの、総重量・振り抵抗値の問題がクリア出来ると考えます。
スイングウェイトは当店ではあまり重要視していませんが、運動Type-Aのお客様の最終スペックはD0バランスは切っている方が多い印象です。
ヘッドの後方のウェイトが軽量化できるモデルであれば、重心深度も浅めに出来るため、なお試す価値があると思います。
44.5~44.75インチで組まれる場合は、205gそのままの重量で良いと思います。
長くなってしまいましたが、50-Xの剛性比較結果については入荷後に測定のうえ、改めてご案内差し上げます。
今しばらくお待ちくださいませ。