テンセイ Pro 1K オレンジとCK Proとの違い。特徴と振動数。
三菱ケミカルのNEWモデル「TENSEI Pro Orange 1k」とは?

テンセイ 1K オレンジ マルチマテリアル
元のTENSEI CK Proシリーズとの違い
元のTENSEI CK Proシリーズ。
シリーズ名に付いている「CK」とは?
- 「C」はカーボンもしくはクロスのC。
- 「K」はケブラーのKですね。
ケブラー繊維は非常に切れにくく、耐衝撃性に優れ、強度の高い繊維です。
「M」を中心にしたマルチマテリアルのロゴが手元に配されている様に、1本のシャフトに、4〜11種類ぐらいの素材を使用しているそうです。
CKシリーズは、その1種類にケブラーを織り込んだシートを手元に使用しているということです。
そのCKシリーズに変わり、手元側に「1K」という素材を使用したのが、今回ホワイトに続き発売されたTENSEI 1K オレンジです。
このマルチマテリアルマークのあたりですね。

テンセイ Pro オレンジ 1K
「1K」ってなんだ?

テンセイ 1K オレンジ 1Kクロス
「1K」のクロス材
織られている繊維の人束が1K(1000本)と目が細かい平織のカーボンシートです。
3k・6kなどが素材としてはあります。
数字が大きくなるほど何だか良さそうな気もしますが、
3K・6Kと、数字が大きくなると1束のカーボン繊維が多くなります。
繊維の数が多くなり、目が大きくなるとともに厚みが出るとのことです。
目が細かく、薄く軽く強度の高さでは1Kがシャフト向き!
繊維だけだとバラバラになってしまいますので、繊維の方向を整えた状態を維持するために樹脂を使用します。
繊維の布を樹脂を浸透させることで、カーボンシートになる訳です。
CKに比べて、1Kはこの樹脂が浸透しやすい。
樹脂が浸透しやすいと
より樹脂の量を少なく抑えることが出来ます。
それにより、薄く軽い素材として取り入れられています。

テンセイ 1K オレンジ クロスリンクテック
これまでの「CK(カーボンケブラー)」に替えて、この「1Kシート」を使用しているということですね。
「CK」は、カーボンケブラーでしたが、「1K」は1000を意味している。
シャフトの特性はどのようなものか。
Pro Orange 1Kシリーズは2019年に発売したCK Pro Orangeシリーズをベースに、先端部の剛性をさらに高めることによって、トゥダウンによる打点の縦のブレを低減。
加えてトルクを抑えることで左右の打ち出しのズレも抑制され、サイドスピンを低減した、“曲がらない”シャフトに進化しています。
カウンターバランス設計の振り抜きやすさはそのままに、マトリクス樹脂*の組成・構造を最適化するXlink Tech™(クロスリンクテック)を採用することで、炭素繊維のポテンシャルを最大限に引き出しています。
メーカーサイトから引用いたしました。
ここ最近の流れである、「1発の飛び」よりも「曲がらない安定性」に振ったシャフトと言えそうです。
近年、フジクラ さんのVENTUSなど、アメリカのプロツアーから発信されるシャフトの特徴とも言えます。
フジクラさんのVENTUS TRについての記事はこちら⇨『フジクラ ベンタス TR ブラック(VENTUS TR Black)とVENTUS Blackはどう違う?』
各フレックスの振動数の比較
TENSEI Pro Orange 1K (テンセイ プロ オレンジ 1K)の各フレックスの振動数を比較してみました。

TENSEI 1K オレンジ 50/S

TENSEI 1K オレンジ 50/X

TENSEI 1K オレンジ 50/TX

TENSEI 1K オレンジ 60/S

TENSEI 1K オレンジ 60/X
振動数の比較表
TENSEI 1K Orangeの各フレックスの振動数を比較してみました。
フレックス | 振動数(cpm) |
50S | 256 |
50X | 269 |
50TX | 278 |
60S | 263 |
60X | 276 |
ヘッド重量:200g
長さ:45.5インチ
※装着条件や測定の条件などで数値が前後する場合がございます。
TENSEI Pro Orange 1Kの各フレックスのスペック
シャフト名 | フレックス | 重量 | トルク | キックポイント |
---|---|---|---|---|
Orange 1K 50 | R | 55.5g | 3.9 | HIGH |
Orange 1K 50 | S | 57.0g | 3.9 | HIGH |
Orange 1K 50 | X | 60.5g | 3.8 | HIGH |
Orange 1K 50 | TX | 61.5g | 3.8 | HIGH |
Orange 1K 60 | R | 68.0g | 3.0 | HIGH |
Orange 1K 60 | S | 69.0g | 3.0 | HIGH |
Orange 1K 60 | X | 72.5g | 3.0 | HIGH |
Orange 1K 60 | TX | 72.5g | 3.0 | HIGH |
Orange 1K 70 | S | 78.5g | 2.7 | HIGH |
Orange 1K 70 | X | 81.5g | 2.7 | HIGH |
Orange 1K 70 | TX | 82.0g | 2.7 | HIGH |
Orange 1K 80 | S | 86.0g | 2.5 | HIGH |
Orange 1K 80 | X | 89.0g | 2.4 | HIGH |
Orange 1K 80 | TX | 90.0g | 2.4 | HIGH |
重量・トルク・キックポイントは、メーカーHPのカタログ値になります。
メーカーサイトはこちら⇨「TENSEI Pro Orange 1K」
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しなり方の違い
TENSEI オレンジの「CK Pro」と「1K」は同じシリーズです。
ですので、ある程度は「しなり方(剛性分布)」は共通しています。
- 手元側にしなりがある
- 先端にいくに従い剛性が高まる設計である
50g~80gとラインナップが広いため、若干異なるスペックもありますが、
CK Proをベースに、1Kはより手元側のしなりが増え、中央部分から先端の剛性を高く設計されています。
テンセイ オレンジ 1Kは、前作のCK Proの特徴をより色濃くしたシャフトになっています。
どんな人に合うのか?
CK Pro オレンジで
- 「打ち出しは真っ直ぐから右に出て、ドロー・フック系の回転が掛かり左にやや巻いていた方」に合うと言えます。
- 運動Type-Bの特性で、かなり尖った性格です。
- 右へのミスが多い方には、あまりオススメすることはなさそうです。
シャフト選びの参考になれば幸いです。
ゴルフパフォーマンス スタジオ
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