TENSEI GREEN (テンセイ グリーン)ってどんなシャフト?
広島市安佐北区のゴルフ工房 スルーザグリーンです。
今回は、キャロウェイの純正シャフトとして装着されている三菱のTENSEI GREEN for Callaway。
60のSフレックスを測定する機会がありましたのでレポートします。
TENSEI GREEN (テンセイ グリーン)とは?

テンセイ グリーン
名前のごとく、このロゴ部分がグリーンにデザインされたTENSEIシリーズのシャフトです。
俗に「なんちゃってテンセイ」とか呼ばれ、CK Proや1K Proとは別物として扱われています。
キャロウェイのメーカー純正シャフトとしてのみ扱われているシャフトです。
そのため、シャフト単体で装着加工することが無く、もっぱら取り外すケースばかりで測定する機会がありませんでした。
今回、リシャフトする際に比較してみようという話になり、スリーブ・グリップを取り外した状態で測定するに至りました。
カタログ記載のスペック

TENSEI _GREEN60
カタログ記載のスペックは下記のとおりです。
三菱chemical TENSEI GREEN 60 for Callaway
- フレックス:Sフレックス
- キックポイント:中調子
- 重量:約64g(カット前重量)
- トルク:4.4
メーカー説明では下記の様に記載されています。
キャロウェイの「TENSEI GREEN 60 for Callaway」は、三菱ケミカル製のしっかりとしたクセのない「中調子」シャフトです。
重量(Sで約64g)と適度なトルクがあり、ヘッドスピードが速めの人や、手元と先端の余計な動きを抑えて安定したスイングをしたいセミアスリート層に向いています。
いつものことですが、「何と比較してなのか?」ということは記載されていません。
特性
特徴と打感の傾向については下記のように記載されています。
癖のないしなり: 全体が素直にしなるためタイミングが取りやすい。
当たり負けしない: 純正シャフトの中では重め・しっかりめで、振りにいっても当たり負けしにくい。
弾道の安定: スピンが適量入りやすく、引っ掛けやチーピンの心配を減らして直進性の高いショットが打てる
実測してみて
実際に測定してみて
下記のグラフのグリーンのグラフがTENSEI GREEN 60 for Callaway Sフレックスの剛性分布です。

Ventus_Blue5と比較
- 手元が柔らかく、中元あたりから中央過ぎまでが剛性が高く、先中から先は柔らかくならない。
- 大型のドライバーヘッドのメリットを引き出すインパクトの再現性重視の設計。
- インサイドから入れていって、極端なつかまりにならない。
- 60g台のシャフトとしては剛性は高くない部類。
- 調子係数で見ても中調子。
- 運動Type-B(ややType-A寄り)
- カット系のスイングには合わない。
- 意図的にフェード狙いの場合は相性が良い。
「手元の余計な動きを抑えた」と「適度なスピンが入る」以外は剛性値からもそのように見て取れる。
比較対象が何なのかが分からないので、何とも言えませんが中央部から見て手元の剛性は高くなさそう。
ただし、既にドライバーに装着されたシャフトを測定しています。
最Butt側はカットされており測定出来ないため、切り落とされた部分に高い剛性が設計されていた可能性は否定できません。
何に似ているか?
剛性設計を調べてみると、意外にも24 VENTUS Blue 5-Sと近い傾向があり似ていてビックリ。
24 VENTUS Blue 5-Sと比較
先ほどのグラフのブルーの線が 24 VENTUS Blue 5-Sです。
手元〜先中の剛性値と剛性の特性はかなり近いと推測されます。
先中から先はそれなりの剛性が持たされているものの、VELOCORE+ほどの剛性はない。
注意と今後

TENSEI _GREEN60s
「VENTUS GREEN 50 for Callaway」という別のシャフトもありますが、
癖が少なくて振りやすく、方向安定性と適度な球の捕まりを高いレベルで両立している。
との記述があるため、今回測定したTENSEI GREEN 60 for Callawayの重量違いではなく、全く異なる剛性設計がなされているシャフトだと推測されます。
また、他の「for Callaway」シリーズも公表されているキックポイントなどが異なることから、モデル毎に異なる特性を持っている可能性が高いです。
あまりニーズがありませんので、その他の「for Callaway」シリーズを今後測定するかは未定です。
興味を引かれてかつ、機会に恵まれれば続くかも知れません。
他社の純正シャフトと比較してみる
ついでにテーラーメイドやピンの純正シャフトの60-Sと比較してみる
いくつか測定したシャフトデータがあるので、今回の三菱chemical TENSEI GREEN 60 for Callawayと比較してみます。
テーラーメイドはQi4Dドライバーに装着されている REAX MR60
- フレックス:Sフレックス
- キックポイント:中調子
- 重量:約60.5g
- トルク:公表値なし
Ping(ピン)はG440に装着されているPING TOUR 2.0 CHROME 65
- フレックス:Sフレックス
- キックポイント:中元調子
- 重量:約60g
- トルク:4.2

テーラーメイドとピンのシャフトと比較
いずれも、クラブに装着されていたシャフトを測定しているため、既に最Butt側はカットされている。
中元調子のPING TOUR 2.0 CHROME 65/Sの中元部の剛性が比較では最も高かったり、テーラーメイドのREAX MR60とさほど重量差が無いのに全長に渡り剛性に大きな差があったり。
各社・各モデルの設計意図が剛性分布から見えてきて面白いですね。
当ブログで約46,000人が読んでいる、シャフト記事も合わせてご覧ください。→『TENSEI 1K オレンジ とテンセイ CK Proとの違い・特徴と振動数』
まとめ
リシャフトやシャフト交換を検討する際、以下の点を把握していないと、
「デザインだけが変わって中身の性格はほぼ同じだった。」
ということになりかねません。
- 元のシャフトの剛性設計と特徴と現状の悩み。
- 新たに検討しているシャフトの剛性設計と特徴。
あなたが現在使用しているシャフトは、どんな剛性設計でしょうか?
キャロウェイ使用者なら合わせて読んでおきたい!
『キャロウェイのドライバースリーブはライ角が何度アップライトに変わるか?』はコチラ
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