RAUNE(ラウネ)i75
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グラファイトデザイン -RAUNE(ラウネ)-誰に合う?振動数と剛性設計を比較してみた。

広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。

グラファイトデザインさんから2022年に発表されたカーボンシャフト「RAUNE(ラウネ)」。
評価が高く、ずっと気にはなっていたのですが、

RAUNE(ラウネ)

RAUNE(ラウネ)

発売されて早々にあまりの人気にメーカーさんが受注停止

その特性や人気の理由について、ちょっと調べてみたくなりました。
受注がちょうど再開されたタイミングで、お客様より
「アイアンのカーボンシャフトで、押せるシャフトは何か無い?」とのお話があり

試打クラブを作成しつつ調査です。


RAUNE(ラウネ)アイアン用 カーボンシャフト

RAUNE(ラウネ)アイアン用シャフトのラインナップは

  • i60(R/S)
  • i75(R/S)
  • i90(R/S)
  • i105(S/X)

今回は i75 シャフトのフレックスSとRを詳しく見ていきます。

RAUNEメーカーHP RAUNEメーカーHP

そもそもシャフトの名前「RAUNE(ラウネ)」
「狙う(NERAU)」からなの?

「狙う(NERAU)」のアナグラムで「RAUNE(ラウネ)」。
ATTAS(アッタス=ありがとうございます)のようなネーミング発想、

こういうの嫌いじゃ無い。

メーカーサイトにも「ラウネで狙う。」って最初に書いてありますね。

メーカーサイトはこちら→『RAUNE(ラウネ)グラファイトデザイン』


メーカーサイトから見る

コントロール性と振り抜きを重視

番手ごとに積層パターンを変えて特性を最適化。

ショートアイアン用は先端部の動きを抑えてコントロール性を重視。

ロングアイアン用はバランスポイントを手元側にすることで振り抜きがよく、球が上がりやすい。

 

今回は試打クラブを作成した都合上、フレックスはRもS共に#7i用のシャフトになります。

チップ側の先端を見てみると、積層が見えて確かにボールの断面のような感じ。

小さなスイングのエネルギーを最大限スピンへ変換

剛性を低くしてスピン量、打ち出し角をコントロール出来るよう設計(ショートアイアンも同様)。

元部を太目にし、小さいスイングでもエネルギーを最大限スピン性能に変換できるように設計。

シャフト深部の層には高弾性材料を使用。

外部は柔らかく内部は硬いというスピン系ボールの構造に着目し、シャフトの積層に応用。

内部には強い材料を使用しながらも、外部では低弾性ピッチ系カーボンを使用して全体の剛性を抑えている。

RAUNE(ラウネ)i75先端

RAUNE(ラウネ)i75先端

中央部分の白っぽい部分か、その外側が高弾性素材っぽいです。
今回は#7iだけの比較なので、ロングアイアン用やショートアイアン用になると、層の厚さが変わるのか?
入れられている、この高弾性素材の長さも変わるのか?

機会があれば調べてみたいところです。


剛性設計から分かること。

  • ロングアイアンでは球を上がりやすく設計。
  • ショートアイアン、ウェッジでは撓り戻りをやや抑え、弾道のコントロールを重視し安定感を。

とのことなので、番手によって剛性設計が変わっていくのだと思われます。

Raune(ラウネ)i75剛性比較

Raune(ラウネ)i75剛性比較

  • グリーンがRAUNE i75/S
  • レッドがDG95/R300
  • オレンジがRAUNE i75/R

フレックスRとSの#7iの剛性設計を見る限り、めちゃめちゃ素直そうな感じです。

DG95/R300と比較すると、

  • 中央部分の剛性はR同士が近い感じ。
  • 先端は、DG95/R300がグッと硬め。

この先端の硬さがミドルアイアン以上も続くことを考えると、
#5i・#6i辺りの「つかまり」と「上り」が気になる方には、RAUNEが ちょうど良さそう。

ショートアイアンは、手元の素直さを残しつつ、先端の剛性を上げていく剛性設計のようです。
なので、ショートアイアンはDG95に、かなり近い感じが予測されます。

DG95についてはこちらをご覧ください

『ダイナミックゴールドの軽量版を選ぶときに気を付けたいこと。DG95・DG105・DG120』


試打クラブのスペック

試打クラブのスペックは下記の通りです。

RAUNE(ラウネ)i75/S

RAUNE(ラウネ)i75/S

RAUNE i75/Sフレックス

  • 番手:#7I
  • ヘッド重量:(272g MS -LINK加工済)
  • シャフト:RAUNE i75
  • フレックス:S
  • シャフト装着重量:71g
  • グリップ:ムジーク ネオハイブリッド360
  • グリップ重量:51g
  • 長さ:37インチC
  • 重量:396g
  • スイングウェイト:D0
  • 振動数:288cpm
  • 換算フレックス:L
  • 振り抵抗:265.0

RAUNE(ラウネ)i75/R

RAUNE(ラウネ)i75/R

RAUNE i75/Rフレックス

  • 番手:#9I
  • ヘッド重量:(262g ストロングロフトモデル)
  • シャフト:RAUNE i75
  • フレックス:R
  • シャフト装着重量:73.8g
  • グリップ:STM G-REX
  • グリップ重量:49g
  • 長さ:37.5インチC
  • 重量:389g
  • スイングウェイト:D0
  • 振動数:263cpm
  • 換算フレックス:L-2
  • 振り抵抗:268.0

運動Type-C・Type-D向きの組み合わせになっています。
Sフレックスは、シャフト付け替えが可能なMS-LINKスリーブ仕様になっています。

現在装着しているヘッドは、プロトコンセプトのC05ですが、他のヘッドも取り付けが可能です。

Rフレックスは、RootsのZipアイアンのヘッドを組んでおります。
超ストロングロフト・軽量ヘッドのため、ヘッドの番手は#9I。

表示の番手は#9Iですが、ヘッド重量は通常の#6Iほどのため、試打クラブは#6I相当の長さで組んでおります。
試打クラブのスペックで、シャフト単体重量がRフレックスの方が重たくなっています。
これは、上記の理由でクラブの長さが長いためです。

Roots Zipアイアン

Roots Zipアイアン

※試打クラブは必要に応じて組み替えなどを行なっております。
スペックは投稿時のものになります。


RAUNE i75 アイアンシャフトは誰に合う?

  • 剛性設計のところでも触れましたが、大きな山や谷が無く、とっても素直な特性
  • 同じ重量帯にUSモノやカスタム用のカーボンシャフトに比べて、硬すぎない剛性

運動Type-C・Type-Dと相性が良さそうです。
試打クラブでもそちらへ向けて組みました。

  • ロングアイアンは上がりやすく
  • ミドルアイアンは弾道の安定性を上げる
  • ショートアイアンはスピン性能とコントロール性を上げる。

それぞれ番手で、必要なしなり方に剛性やバランスポイントを変化させている。

そのため今回のRAUNE i75は、軽量スチールシャフトから切り替える方が多いかと思います。

  • DG95
  • DG85
  • Modus3 120

これらなどからの移行はスムーズに行えそうです。

素直な特性ですので、間口は広く多くの方に使えそうです。

逆に、切り返しのタイミングが早かったり、ブロー角が鋭角な打ち込みタイプには不向き。

  • Modus3 Tour105
  • NS Pro950GH
  • NS Pro850 Neo
  • KBS C-T95

これらなどからの移行は、あまりオススメ出来そうにありません。
これらを使用しているが、硬く感じて上手く打てていない場合は良いかも知れませんが。

好評なら、RAUNE i90/Sあたりも増やしてみようかと思います。

追記:RAUNE i90/Sについての記事を追加しました。→『グラファイトデザイン -RAUNE(ラウネ)の振動数と剛性設計をDG95と比較してみた。』


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〒731-0201
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