ベティナルディのトルクレスパターANTIDOTE SB1をライ角調整

ベティナルディ ANTIDOTE SB1 トップ 工房
ベティナルディ ANTIDOTE SB1 トップ
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ベティナルディのトルクレスパターANTIDOTE SB1をライ角調整

広島市安佐北区のゴルフ工房 スルーザグリーンです。

LABゴルフのパターからプロツアーで注目を集めている「トルクレスパター(トルクフリー・ゼロトルク)」
開幕した女子ツアーでもよく見かけます。

LABゴルフのパターについてはこちら→
LAB Golfパター(ラブゴルフ)の取り扱い開始のお知らせ』
https://www.through-the-green-golf.com/lab_golf_putters/

そんな「トルクレスパター」がベティナルディからも発売になりました。
その名も『ANTIDOTE SB1(アンチドート)』

ベティナルディ ANTIDOTE SB1 トップ

ベティナルディ ANTIDOTE SB1 トップ

現在LABパターのLINK.1のカスタムをご使用中のお客様から、
「同じライ角と長さで比べてみたい!」とご予約をいただいておりました。

予約入荷してまいりましたので、調整してどうなったかレポートします。


ANTIDOTE SB1(アンチドート)とは

ANTIDOTE(アンチドート)とは直訳で「解毒剤」となります。
当店の勝手な解釈ですが、

  • 真っ直ぐに、真っ直ぐにストロークしなければ!
  • フェースをスクエアーに保ち続けなければ!

といった「思い込みや強迫観念に毒されてしまったゴルファーへの解毒剤」といった感じだと思っています。

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 アドレス

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 アドレス

LABゴルフのパターの記事でもお伝えしましたが、ヘッドの重心位置にシャフトが取り付けられているため、

  • フェースを開こうとする力
  • フェースを閉じようとする力

トルクによるこれらの動きが発生しません(トルクレス・ゼロトルク)。

これにより、先ほどの「毒」から解放されます。

ライ角と長さが合っていないとどうなるかはコチラをご参考に
https://www.through-the-green-golf.com/putter_adj/

今回のBETTINARDIの他にオデッセイやテーラーメイドからも「トルクレスパター」のリリースが予定されていますが、
長さとライ角が合っていないと、新たな悩みに毒されしまいそうです。
「用法・容量を守って正しくお使いください!」ですね。

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 ソール

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 ソール

トルクレスについてと、トルクレスパターの選び方や注意点については、こちらの記事を

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重要なライ角と長さ

LABパターの記事をご覧いただいた方は、すでにご存知だと思います。

この「トルクレスパター」は、ライ角を合わせておくことが非常に重要です。
トルクレスパター以外のパターも、ライ角を合わせておくことは重要ですが、

トルクレスパターにおいては「ライ角のフィッティングは必須!」
ライ角とパターの長さは密接に関係しているため、長さのフィッティングも必要不可欠となります。


ANTIDOTE SB1のライ角

ベティナルディ ANTIDOTE SB1のメーカー規格のライ角はどうかというと
ライ角 :70度

メーカーでカスタムの受付してくれる可能な調整範囲は±1度
カスタムでは、69~71度まで対応しています。

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 フェース側サイトライン

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 フェース側サイトライン

当店のような専用の機材が無い多くの場合、
「センターシャフトのパターはライ角の調整が出来ない」と断られる場合があります。
調整が可能な形状・素材のパターについては、ご遠方の方はご相談後に送付いただいて調整しております。

※一部、機材に固定できない大型ヘッドや特殊構造のモデルは、調整が出来ない場合もございます。

予め自分に合った長さとライ角が分かっている場合で、69~71度の範囲内であればメーカーにカスタム依頼されることをオススメします。

自分に合った長さやライ角が分からないお客様は、専用のフィッティング機材がございますのでご相談ください。


トルクレスパターをライ角調整するとどうなるか?

さて今回、現在エースとしてご使用中のLABゴルフ LINK.1は

  • 長さ35.5インチ
  • ライ角75度

メーカーで71度までアップライトに調整、長さを36インチ、グリップは装着せず添付した状態で納品していただきました。

4度さらにアップライトに調整が必要な訳ですが。

繰り返しお伝えしているように、「トルクレス」にするためシャフトがヘッドの重心を指すように設計されています。
ライ角調整を行う場所によっては、シャフトの指し示す方向とヘッドの重心位置がズレてしまい、「トルクレスバランス」の構造を損なってしまいます。

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 フェース

ベティナルデ ANTIDOTE SB1 フェース

ズレてしまうと、「トルクアリ」パターになってしまいます。
しかも、今回は元の状態からは5度と調整幅が大きい。
さて、トルクレスは維持できるのか?

長さについては、ライ角を調整するとソールのセンターからグリップエンドまでの長さが変わります。
センターシャフトは、シャフトがソールセンターを指して設計されているモデルが多く、ライ角調整しても長さの変化が比較的少ないのが特徴です。

ですので35.5インチでオーダーして良かったのですが、念の為に少し長めでオーダーしました。


ライ角調整してもトルクレスは維持できるか?

慎重に調整する箇所を見定めて、75度へ。

問題無く調整を完了しました。

ライ角調整後にトルクレスが維持されて、クルクルしているところを撮影しました。

週明けの試合でご使用とのこと。
急いで発送します。
間に合って良かった。


まとめ

トルクレスパターは構造が繊細な分、ライ角や長さのズレが挙動に直結します。
調整も、トルクバランスの構造を損なわないように行うには、繊細さが必要とされます。

正しいフィッティングと調整を行うことで、その特性を最大限に活かすことができます。
精度が求められる分、効果も大きいと感じます。

どんなに話題の構造でも、身体に合っていなければ性能は発揮されません。
ANTIDOTE SB1もライ角と長さのフィッティングによって、本来のトルクレス性能がしっかり体感できるモデルでした。


ゴルフパフォーマンス スタジオ
THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン)
〒731-0201
広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F

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