パターが右に出る(右プッシュ)はライ角の影響?

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パターが右に出る(右プッシュ)はライ角の影響?
広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。
「パターが右に出てしまう!」その悩み、調整で解決できるかも。
パターの方向性を向上させるためには、打つ前・ストローク・インパクト、、、、、様々なポイントがあります。
今回は、意外に多い「ライ角が合ってない」について、特に「ヒール浮き」の状態をパターをライ角調整で改善していきます。
パターのヒール浮きによる影響

パターヒール浮き
「パターのヒール浮き」は、パターのライ角よりも、アップライトに構えることによって起こります。
主には方向性に問題を生じやすいですが、実は距離感にも影響を与えることがあります。
問題点について、いくつか見ていきます。
※あえて芯を外して打つ打ち方もありますので、その場合は該当しません。
画像は、フェースのセンターでアドレスしていただいた状態を撮影しました。
パターのライ角70度 アドレス時のライ角76度
パターのライ角に対して6度分アップライトになっており、ヒール浮きの状態。
先で構えてしまう。
ヒールが浮いていることで、先に構えている方が多くおられます。
今回のパターには、トップラインにサイトラインがあり、サイトラインをボールのセンターに合わせた状態。

パターのアドレス時のライ角
フェースのミーリングを見ると、ヒール側のミーリングが少し多く見えています。
つまり、実際には先(トゥ側)にズレて構えている状態です。
アドレスの再現性が高くなればなるほど、「先で構えて先で打ってしまう」ことになります。
先で打ってしまう。
先で打ってしまうことにより
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- インパクトの衝撃でフェースが開くため、右へ打ち出してしまいやすい。
- パターにも3度前後のロフトが有るため、僅かにフェース向きが開く
ソールが水平でないことにより
「ヒール浮き」とは「トゥが下がった状態」とも言えます。
下がったトゥでダフってしまわないために、ストローク中にパターを高く浮かせる必要があります。
この「高く」は、ライ角が合っている状態と比べてという事です。
高さが引き起こす問題
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- フェース面上の芯の高さよりも下部当たりやすく、順回転を得にくい。
- トップした状態。リーディングエッジに当たったり、フェース面に当たったりするため、転がりや距離が安定しない。
- フェース面以外で打っている場合、ソフトな打球感や打球音を得難いため、インパクトで緩んでしまったり、フォロースルーを取ることが出来ない。
- フェース面上の芯の高さに合わせて打とうとすると、下がったトゥをダフってしまう可能性が上がる。
距離感の問題
前述のパターのトップにより転がりや距離が安定しないことに加えて
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- 重心(芯)から外れて当たるため、ボールに力が完全には伝わらず、当たり負けた分だけ距離をロスする。
- 稀にズレて芯に当たると、当たり負けた分のロスを計算に入れて打っているため、ロスせず打ち出されると大オーバーにつながる。
パターのライ角調整

パターライ角調整
画像のように、「パターの角度調整専用の機材」を使用して調整します。
ライ角を調整する前に
調整を行う前に、アドレスのライ角や長さ、ロフトなどを測定します。
「長さのチェック」
ライ角を調整すると、パターの長さはソールのセンターから手までの距離が変わります。
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- アップライトに調整した場合:短くなる。
- フラットに調整した場合:長くなる
今回のように、ライ角をアップライト方向に調整した場合は、調整前に比べて体に近い方でボールを構えやすくなります。
ライ角調整後のアドレスのボール位置がアイラインよりも内側に入ってしまう場合は、長さを伸ばす必要があります。
そのため、ライ角を合わせた状態で長さも再度チェックします。
「ロフト角のチェック」
ロフト角は、必要があればライ角調整と同時に行うことが出来ますので、合わせて見ておきたいところです。
角度調整が可能な素材で合っても、何度も繰り返して調整を行うことは、金属疲労等で破損に繋がります。
また、金属疲労により、ちょっとした事で角度が変わりやすくなり、調整した角度を保てなくなる恐れがあります。
ライ角を調整加工に際して
※パターのヘッド素材や構造・仕上げ・状態によっては、調整部分や固定部分が破損することがあります。
※調整可能な範囲を超えて調整はお断りする場合がございます。
※ライ角の調整により、バランスアングル(トゥハング角)が変化します。ロフト角の調整により、FP値などが変化します。
※調整は細心の注意を払って行いますが、調整時に生じた傷・破損については責任を負いかねます。
予めご了承くださいますようお願いいたします。
まずはライ角をセルフチェック!
自分では意外と気付きにくい「ヒール浮き」反対に「トゥが大きく上がっている」も
鏡やスマホを利用して、セルフチェックして見てください。
ライ角が合ったパターに出会うことは、実は稀です。
ほどんどのメーカーのパターがライ角70〜72度ぐらいの設定です。
そのため、店頭を含め、ゴルフ仲間の持っているパターなど、打って試せるパターのほとんどが同じぐらいのライ角であるからです。

フィッティング用パター
スルーザグリーンには、ライ角・ロフト角・長さが調整できるフィッティング用のパターを始め、
同じパターでライ角・ロフト角・長さを調整した10本以上の試打パターをご用意しております。
セルフチェックで「あれ?」っと思われた方。
パターに合わせるのではなく、プレイヤーにパターを合わせる事で、よりシンプルにパッティングに集中できる世界を体験してみませんか?
パターの「方向性を高める練習機」や「方向の合わせ方」の方法も色々あります。
調整も鉛貼る・グリップ換える・握り方を変える・はたまたパターを替える。
色々方法はありますが、まずは芯で打てる状態を作ってからでないと、再現性が高まれば高まるほど悩みが深まってしまいます。
今回のパター調整後スペック
今回は、ヘッドと一緒にグリップエンドも平行移動するストロークの運動Type-Bの方でしたので、
グリップエンドに30gのカウンターバランスウェイトを取り付け。
長さは、ライ角調整後の状態でアイラインの下でアドレス出来ていたので調整せず。
パターライ角:76°
パターストローク:クラス1
加工後スペック
ライ角:70° → 76° (3°を2か所で調整)
ロフト角:3° → 調整不要
レングス:34インチ → 調整不要
総重量:540g → 568g
スイングウェイト :D9 → D1
ゴルフパフォーマンス スタジオ
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