TSi3 FW 重心位置調整
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FWのウェイト調整で、つかまりや操作感は、どれだけ変わる?

広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。

あまり興味がある方が多くないでしょう。
調整機能があるのは知っているけど、触ったことがないという方が大多数だと思います。
が、せっかくの機能なので楽しんで触っていただきたいのと、鉛をヘッドに貼ったり、交換式のウェイトで調整される方の参考に多少はなるかと思います。
※スイングウェイト(バランス)調整とはまた別の話になります。


ウェイト調整と重心位置の変化

「タイトリストのTSi3のFwの重心が、ウェイトの調整でどれだけ動くのか気になってしまい、測定してしまった」ので、
短めで簡単に更新します。

ヘッド単体の状態でないと測定出来ないため、パーツ時かスリーブタイプであれば、スリーブが単体であれば測定出来ます。


タイトリスト TSi3の3wのウェイト構造

タイトリスト TSi3 3wソール

タイトリスト TSi3 3wソール

SureFit CGトラック
TSi3 フェアウェイメタルには、新しい弾道調整システムSureFit CGトラックを搭載。

可変ウェイトを3つのポジションに配置でき、打点にヘッドの重心を近づけることで、TSiヘッドの性能を余すことなくボールに伝えます。

ソールデザインに影響しないトラックシステムを採用し、スムーズなソールの抜けを約束します

ソールはこんな感じです。
ソールのネジを回してウェイトポートを開くとこんな感じです。
ウェイトをスライドさせて調整して、ポートを閉めて使うようになっています。

タイトリスト TSi3 3wウェイトポート

タイトリスト TSi3 3wウェイトポート

ウェイトのポジションが、「T(トゥ)」・「N(ニュートラル)」・「H(ヒール)」の3通り。
先ほども書きましたが、「この3通りで、フェース面上の重心がどのくらい移動するのだろうか?」と疑問に思ったので、今回の測定となりました。


ウェイト重量を測定してみます。

タイトリスト TSi3 FWウェイト

タイトリスト TSi3 FWウェイト

見た目小さいですが12.2gでした。
ソールに鉛貼ることを考えたら、かなりの重さです。


重心点を測定してみます。

最初、ポジションの「T・N・H」を3通り測定予定でしたが、、、、

タイトリスト TSi3 重心距離調整幅

タイトリスト TSi3 重心距離調整幅

両端の「T」と「H」でこの近さ。
「N」も測定すると、恐らく測定のための点が繋がってしまいそう。


重心距離を測定してみます。

まず、「T」から「H」にウェイトを移動させて、フェース面上の重心移動距離は0.4mmでした。
移動しているといえば移動しているけど、過度にズレている打点に重心が近づくかと言えば、僅かですね。
FWの小さい容積の中では、実際はこんな感じです。

あまりセンターから大きく外れるほど動いてもらっても困るのですが、本当に僅かですね。
ネックでのライ角調整と共に調整すれば、もう少し打点と重心位置を近づけられそうです。

ドライバーであれば、ウェイトの移動距離ももう少し大きく取ることが出来ます。
また、ヘッド自体の重量ももう少し軽いので、移動する距離は大きくなると考えられます。

逆に言えば、ユーティリティ・アイアン・ウェッジ・・・・となっていけば、ウェイト移動で動かせる重心距離はもっと少なくなりそうです。

ちなみに重心高は22mmでした。

※測定値は当店の測定器・測定方法によるものです。


ついでにドライバーも

ついでにタイトリスト TSi3のドライバーでもウェイトをT2とH2の位置で比較してみました。

タイトリスト TSiドライバーフェース面上の重心位置

タイトリスト TSiドライバーフェース面上の重心位置

このような感じです。

タイトリスト TSi3 ウェイトT2ポジション重心距離

タイトリスト TSi3 ウェイトT2ポジション重心距離

最もトゥ寄りのウェイトポジションT2での重心距離は43.9mmでした。

タイトリスト TSi3 ウェイトH2ポジション重心距離

タイトリスト TSi3 ウェイトH2ポジション重心距離

最もヒール寄りのウェイトポジションT2での重心距離は42.2mmでした。

ヘッド重量は201.1g。
スリーブのポジションは「A1」
装着ウェイトはSTD +2gの10.2g。
ウェイトポート側のウェイトの移動距離は42mm

最も離れたT2からH2への移動移動した重心距離は1.7mmほどでした。
重心距離は、43.9mm「かなり長い」から42.2mm「長い」に変化している感じです。

クラフトマン的には、まずまず移動しているのですが、単位がmmなので殆どの方は、期待した移動量ではないかも知れません。

ちなみに重心深度は、リーディングエッジから40mmでした。


スリーブのポジションも併用した場合

タイトリストのネックスリーブの角度調整機能「Sure Fit」と併用した場合も測定してみました。
最もアップライトな「B1」でのT2ポジションの場合、45.2mm
最もフラットな「A2」でのH2ポジションの場合、39.9mm
スリーブとウェイトポジションで、最も離れたT2からH2への移動移動した重心距離は、5.3mmほどでした。

併用すると、かなり変化します。
ネック軸周り慣性モーメントは重心距離の二乗に比例・・・・なので、ヘッドの特性を変化させる際はウェイトの移動と合わせてスリーブも狙って調整することをオススメします。

ライ角のアップライト・フラットの重心距離は、シャフト軸方向に対してのヘッドの重心距離への影響と、グリップ方向に対してのヘッドの重心距離への影響は、長短が反対になります。

ああ、この分かり難い点についてはまたいずれ。

まとめます。

「つかまり」「操作感」の調整や、打点のズレに重心位置を近づける調整は、ウェイトの移動だけでなくスリーブによるライ角調整などと複合して行うと、幅が広がるでしょう。
自分の球筋や打点傾向と重心がどこにあるのかを先に知っておく必要があります。
何かの参考になれば幸いです。


ドライバーのウェイト調整による重心位置の変化の記事はこちら→「ドライバーのウェイト調整で、重心ってどれだけ動く?」


ゴルフパフォーマンス スタジオ
THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン)
〒731-0201
広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F

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