スタビリティツアー
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広島市安佐北区のゴルフショップ スルーザグリーンです。
今日はここ最近、リシャフトのご注文を多く受けているBGT社のスタビリティー シャフト
「このパターシャフトの何が良いのか?」についてです。

スタビリティーシャフトの何が良いのか?

スタビリティシャフト

スタビリティシャフト

STABILITY(スタビリティー)とは?

先ずは、商品名でもあるSTABILITY(スタビリティー)とは、「安定性」の意味。
車のフレーム強化パーツなども、スタビライザー(安定化装置)と呼ばれています。
フレームに追加することで、車体の捻れや剛性を上げる働きをしています。

 

車のスタビライザーパーツ

車のスタビライザーパーツ

「スタビリティーシャフト」とは、パターそのものの挙動を安定させるシャフトというのを、そのまま名前にしたという感じです。

性能の話の前に、パターの挙動が安定した先に何があるのかを考えてみましょう。


パットの距離に対する許容打出し角度(左右)

カップまでの距離  → 許容打出し角度
50cm  → 約6度
1m  → 約3度
2m  → 約1.3度
3m  → 約1.2度
5m  → 約0.4度

入れていきたい2mから、急にシビアですね。
このシビアな許容角度内にパッティングを行うには、いくつかの能力が必要です。

  1. 打出すラインを見る力。
  2. そのラインに真っ直ぐボールを置く力。
  3. そのラインに真っ直ぐに構える力。
  4. フェースを真っ直ぐに構える力。
  5. フェースを真っ直ぐにボールにコンタクトする力。
  6. 方向に影響が出ない有効な範囲でインパクト出来る力。

軌道やフェースの打点位置など、他にも必要な能力や条件が揃っていればいるほど、距離のあるパットも入る可能性が上がります。
言うまでもなく、パターでこれらの条件を阻害している要因を取り除き、能力を補うことができれば、より許容角度内に打っていく事ができます。


数値的にどのくらい変わるのか?

スタビリティーシャフトは、パター特有の動きとパフォーマンスが向上するようにデザインされました。

BGT社の特許取得済みデザインにより、曲げ剛性を高め、ねじり戻りを大幅に低減しています。 インパクト時のクラブフェースがスクエアになるよう、感触を損なわずにシャフトを25%強化。かつトルクを約50%減らすことで不要な挙動を低減しています。

メーカーの説明がほぼ全てです。
誤解が生じやすいので、このシャフトの役割は、「しなりを「無くす」のではなく「最適にしよう」ということをここに書いておきます。

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パターのリシャフト

パターのリシャフトは、3年ぐらい前からグッと増えてきた印象です。
多くは、スチールシャフトからカーボンシャフトへのリシャフトでした。
スルーザグリーン でも、ディアマナ やファイヤーエクスプレスなどへのリシャフトをご依頼いただいてきました。
過去のディアマナ パターシャフトについての記事はコチラ
ちょっと話がそれますが、先にカーボンのパターシャフトについて少し触れます。


カーボンをシャフトに使うメリット

「スチールシャフトに出来て、カーボンシャフトに出来ないのはローコストだけ」
っとこんなことを言われるように、カーボンシャフトの設計自由度は高い。
パターのシャフト、100gオーバー。
特に重たいカーボンシャフトになればなるほど、シートを多く巻くことが出来るため、色んな性能・性格のバリエーションが出来そうなことは、容易に想像ができます。

ドライバーのヘッドが大型化して、シャフトの剛性をメーカーが試行錯誤しながら適性を探し続けていることは、シャフトメーカーさんのカタログにも散々これまで書かれています。

パターのシャフトはどうか?
BGT社のHPには、「パターのシャフトは昔から全く変わっていない!」っとちょっと大袈裟書かれています。
実際には、「多少は変わってるけど今の資材や技術を使ったらもっと良いのが出来るよね?」って事が言いたいのでしょう。


パターのシャフトはどう変わった?

ペラペラが当たり前だったパターのヘッドが、マレットやネオマレットと大型化し、重量が増えてきたことにより、大昔に比べるとTip径が太くなりました。
なので、20〜30年ぐらい前のパターの修理は、当時のシャフトがかなり細いため、シャフトが手に入らず難航する事があります。

中尺・長尺のパター流行時には、流石に巨大でヘッド重量が重たく、さらに36インチ〜46インチと長さによってしなり過ぎるため、専用の太いシャフトが開発・採用されました。
こちらは、こちらで「切って普通のパターの長さにして欲しい」とのご依頼をたまにいただきますが、シャフトが太くてグリップの取り付けが大変な場合があります。


捻れ・しなりを減らす。

パターでしなり?っと思われるかも知れません。
もちろんストロークの仕方にもよりますが、1回のストロークで3回以上しならせている方が多いです。
そして、もう一度書いておきますが、しなりを「無くす」のではなく「最適にしよう」ということ。
よく、「しなりと捻れがなくなるんですよね?」と言われますが、減りますけど無くなりません。

しなりポイント1回目
まずは、セットアップからテイクバックに移る時。
ソールした状態から持ち上げた際に、センターシャフト以外のヒール側にネックをもつタイプのパターは、トゥーダウン方向にしなりが発生します。
更に、止まっているヘッドをテイクバックし始めると、止まっていた場所に残ろうとする慣性により、しなりが発生。
そして同時に捻れも。
タイムラグがあって、ヘッドがシャフトに引かれてテイクバックが始まる状態です。

しなりポイント2回目
2回目は、切り返しの時。
その他のショットに比べ、スピードは早くないですし、もちろん大小はストロークのテンポにもよります。
それでも、他のクラブに比べ明らかに重たいパターヘッドが、テイクバック方向からインパクトに向けて切り返される訳ですから、少なからずしなりが発生します。
ここでも、ヘッドの形状によっては捻れも発生。

しなりポイント3回目
3回目は、ボールとのインパクト時に発生。
ボールとのインパクトで、止まっているボール慣性の影響を受けてしなり戻されます。
トゥ・ヒールバランスのパターで、フェースの開閉を行っているのであれば、捻れも発生します。

うねりや、しなり・捻れすぎなどが原因で、芯で捕らえられなかった場合、更に捻れてしなります。
しなり・捻れすぎなどが改善すると、「ボールスピードが安定」 「ストロークテンポが安定」が期待できます。

うねりやしなり・捻れがイメージしにくければ、ヘッドのサイズを2〜3倍にしてイメージしてみてください。

許容範囲の際に触れましたが、そのパットが入るかどうかを0.5度以下のブレが左右しているかも。


フルカーボンのシャフトに比べてどうなのか?

フルカーボンのパターシャフトとスタビリティーを比較すると、
スタビリティシャフトの方が、フルカーボンよりも優れている点と、安価に出来る理由とが、上手くリンクしている部分が見えてきます。
ここに注目です
性能は、フルカーボンの方が良い物が作れると思います。
そして、もちろん価格もフルカーボンの方が高くなります。

なので、「非現実的な価格のシャフトでも良ければ」と言うのを付け加えなければならないでしょう。


現実的なコストパフォーマンス

シャフトに限らず、ほどんどのものは一定量以上製造するこちができれば、コストダウンすることが可能です。
多く使ってもらえれば、多く作れて安くなる。
フルカーボンのパターシャフトに比べて、スタビリティーシャフトは対応できるパターが多い。
アタッチメントを使用せず、元々のシャフトを利用する方法で装着する場合は、ほとんどのパターに対応が可能。

フルカーボンのシャフトは、ベントネックには今のところ実用的な価格では使用できそうに無いと思います。
特にダブルベントネックは、ヘッドにより曲がる部分や曲がりの量が異なるので、対応するにはバリエーションが多く必要になります。


レフティーも使える

日本では、レフティが少ないのであまり気にすることでもないかもしれませんが、ベントネックの曲がり方向は、左右で反対になります。
スタビリティなら、元のシャフトを利用して装着すれば利き手の左右ですら関係なく取り付けが可能です。
これだけでも、多くのプレイヤーに使ってもらえる可能性が高くなり、コストも抑えられます。


共用パーツでコストダウン

シャフトTip側の口径の問題も、本体は供用にしアタッチメント部分で、代表的な0.355Tipと0.370Tipの2種類の口径の違いに対応することで、同じようなことが言えます。

また、カーボン・アルミニウム・鉄と複合素材を適所に使用する事で、高い性能を発揮出来る設計になっています。

構造などについては、メーカーHPをご覧ください。


スタビリティーシャフトに替えてみてのデメリットは?

デメリットで言うと、「視覚的にちょっと太いので慣れるまで気になる。」
この点は、スタンダードモデルよりも13%細く設計された「Tourモデル」で解決。
ただし、重量はスタンダードモデルに比べ軽くなるのでご注意を。


スタビリティーシャフトがオススメのゴルファー

既に長々と書きましたが、捻じれ・しなりを最適化して、少しでもパッティングの練習結果を本番で出したいゴルファーにオススメです。

ラインを懸命に読み、ボールや身体を真っ直ぐに構え再現性を高める練習をしても、ボールに正確にコンタクト出来なければ、その努力は実を結びません。

また、打球感がカチッとします。
表面が柔らかい素材が使用されたボールを使っている方で、更にヘッド素材やフェースインサートが軟らかいパターを使用している方。

手応え・打球音の少なさから距離感が掴みにくい方には、特にオススメ。

運動タイプでは、以下の組み合わせが良さそうです。
スタビリティ :Type-A・Type-B
スタビリティ ツアー:Type-C・Type-D

他の要素でオススメポイントが他にもありますが、その話はまたいずれ。

運動タイプに合ったアドレスに、バランス角・長さ・ライ角・ロフト角・グリップ形状がもちろん必要ですので、合わせて見直してみませんか?


THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン)
〒731-0201
広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F


2021/02/12追記
スタビリティ ツアーにロゴもブラックアウトされた「STABILITY   Tour  Black LTD」が限定発売されました。
数本は在庫しておりますが、なくなり次第終了となります。
お買い求めはお早めに!

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